「ドビュッシーのおもちゃ箱」青柳いづみこの執筆と演奏でおくるCDブック登場!
わが国ドビュッシー研究の第一人者・青柳いづみこの書き下ろしによる本書は、ドビュッシーが愛したおとぎばなしや絵本の世界をたどりながら、《前奏曲集》、《子供の領分》、歌曲集《ビリティスの歌》、歌劇《ペレアスとメリザンド》、子どものためのバレエ音楽《おもちゃ箱》などの作品に潜むメルヘンの世界へ向けたドビュッシーの深い憧憬を解き明かします。
とりわけ、晩年に近い1913年に作曲された子どものためのバレエ音楽《おもちゃ箱》は、絵本作家のアンドレ・エレから委嘱された作品で、完成した楽譜はエレの台本と美しい挿絵を入れたカラー版として世に出ました。おもちゃ箱の中の人形たちがくりひろげる恋の物語を、ピアノ音楽とナレーションが彩る楽しく美しいメルヘンの物語です。
ドビュッシーの作品群の中でも重要な位置を占めているわりには演奏頻度が少ないこの作品を、青柳いづみこ自身のピアノ演奏、そして森尾舞のナレーションで新たに録音し、CDを添付しました。
また、アンドレ・エレに関しては、絵本蒐集・研究家の沼辺信一による詳細な伝記を掲載、さらに沼辺コレクションからエレに関する貴重な資料をカラーで掲載しました。
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